悪役令嬢はクリスチャンの生き方?!?

 「最近『悪女もの』が流行っているらしい」という話を聞いて、幾つか見た。
 この二つは「乙女ゲーム?」の最強悪役に転生するというお話で、ゲームの中では悪の限りを尽くして最後は主人公のとても素敵な女の子に殺されるという終わり方をする役どころになっているようです。
 面白いのは、「転生しても、その役どころを知っているという『前世の記憶持ち』」という感じです。キリスト教的宗教観から言えばほぼありえないということになります。
 でも、面白いのです。そして、その主人公の生き方がとてもクリスチャン的なのではないかと、割と真剣に思っています。
 主人公は自分が最悪の悪女であり、最悪の死を迎えることを知っています。そして、それを回避するために必死で生きるのです。そのお陰で、素晴らしい人物となり、人々に愛される人物となり、最悪の死を回避できるだけではなく、聖女のような人になるのです。
 たぶん、最初から聖女に生まれ変わるというのもありかも知れませんが、こちらの方がリアルな感じがして、楽しいですね。
 クリスチャンは、「自分が罪びとであることを認め、悔い改めて、正しく生きようと努力します」。その生き方に似ているように思うのです。
 私たちの世界では、最悪の結末は勿論「地獄行き」ですし、最近なら「終末論的世界の滅亡」というもののようです。それを回避するために、この主人公たちは「必死」で努力をしているという感じです。
 ゲームの中で、本当に残酷で卑劣なことをして来た悪役令嬢が自分であると思い、その対象相手に対して、親切にし、優しくし、自分が悪いことをしたら、殺してほしいとまで頼むのです。そして、ゲームの中で自分を殺す相手に愛され、忠誠を誓われるところまで行きます。
 悪くなる結末を変えるための努力が実り、ゲームでは変えることができないはずのストーリーをひっくり返してしまいます。
 「定められた運命など無い!」と教えてくれているようです。「運命は自分で切り開く」とも。
 何かとても励ましてくれるアニメのように感じます。
 そして、一生懸命頑張っても、「どのみち最後は最悪の最期を迎える」と思っているので、主人公役のとても可愛い女の子にすべてを譲ろうとするのです。それが、身分も才能も努力なども、何の意味もないという感じで、とても謙虚でへりくだった素敵な女性として映るのです。これこそ、まさに「ザ・聖女」のようです。
 実際の私たちの世界も、今地球温暖化という最悪の結末を迎えようとしています。でも、政府のお偉いさんや大金持ちの人やその原因となった先進国では、なかなか「本気の必死さ」でこれを回避しようとしているようには思えませんし、「地獄に堕ちる」という最悪の結末でさえ、必死で回避しようとはしていないのが、現実なのだと思います。曖昧な前世の記憶なのに主人公は必死になれるのです。
 「悪女と聖女は裏表一体」という感じです。

 そして、この中世的なものの中には、私の好きなお決まりあります。それは「お姫様に忠誠を誓う騎士様」です。このシーンはあちこちのアニメの中に出てきますが、本当に素敵ですね。
 私の時代だと、『エースをねらえ!』の岡ひろみを支える藤堂さんのように感じます。昭和ですね~。
 

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